どうも、hamuです。
情報処理技術者試験という資格がありますが、それがどういうものか。
また、取った方がいい資格なのかをIT業界の立場からお伝えします。
この記事を書いているのは
- IT業界8年目現役SE
- 現在IT企業3社目
- 大学では情報系以外の学部出身でプロタイミング未経験で新卒入社
この記事を読むと
- 情報処理技術者試験ってどういうものかがわかる
- どういう人にとって役に立つ資格かがわかる
はじめに
情報処理技術者試験とは
情報処理技術者試験は、情報処理技術者としての「知識・技能」が一定以上の水準であることを経済産業省が、認定している国家試験です。
開催時期
基本情報、応用情報は春、秋の年2回実施されています。
応用情報より上の資格になると年に1回しか実施されません。
値段
5,700円(情報処理技術者試験は消費税込み。情報処理安全確保支援士試験は非課税。)
特色
ITは変化のスピードが速いです。そのため、時代に合った問題も出てきます。
例えば、最近では機械学習に関る問題が出題されています。
また、午後の問題では問題を自分で選択できる形式になります。その中に「COBOL」というプログラミング言語の問題がありましたが、COBOLが廃止され、新たに「Python」というプログラミング言語の問題が出題されるようになりました(基本情報)。Pythonは、機械学習などで使用されている流行りのプログラミング言語の内の一つです。
取得して役に立つ資格?
ここからは、私の個人としての意見になりますので、異なる意見も勿論あると思います。
取得した方がいい人
下に挙げた人は、取得しておいて損はないと思います。
- IT系志望の学生
- コーディングしないけどIT系で働いている人
- IT系で働いている人(コーディングもする)
IT系志望の学生
IT系志望の学生だったら、基本情報技術者試験の資格を持ってから入社するのが最もいいです。
もちろん難易度の高い資格のため落ちる可能性もありますが、たとえ落ちたとしても気にしなくて問題ありません。
一番重要なのが入社前に勉強をしておくことです。
全く知識がない状態と少し予備知識がある状態で入社するのでは、大きな差があります。
予備知識がない状態では先輩との会話や、打ち合わせでの言葉の意味が全く理解できません。
一方、予備知識があるとだいたいの意味が分かるようになります。
100%理解できなくても問題ありません。分からない言葉は、ネットで調べてみましょう。大体の情報はネットで調べられます。
コーディングしないけどIT系で働いている人
営業等の直接コーディングはしないけど、IT企業で働いている人、もしくは働く予定の人も取得しておいた方がいいと思います。
基本情報や応用情報は、プログラミング言語の問題だけではなく、IT系の知識全般が範囲になっているので、役に立ちます。
IT系で働いている人(コーディングもする)
コーディングも行う人は是非受験を検討してみてください。
ただ、私の周りにも「情報処理の資格を持ってなくても大丈夫」、又は「役に立たない」と言う人がいますが、実際のところどうなのかまとめてみます。
データベースを例に説明します。
データベースには、有償の製品や無償の製品がいくつも存在しています。
(※ ここではOracle、Postgresql、MySQLといった製品を例として挙げています。)
そして、Oracleには「ORACLE MASTER 」、Postgresqlには「OSS-DB」、MySQLには「MySQLDatabase Administrator」といったベンダーの資格が存在しています。
基本情報技術者試験(又は応用情報技術者試験)内のデータベース分野では、製品に特化した知識ではなくデータベースそのものの知識(各製品を使うにあたって知るべきデータベースについての一般的な概念や知識)が問われます。
そのため、実際にOracleを触っている人では、情報処理の資格よりOracle MASTER(ベンダーの資格)の方が役に立つと思うかもしれません。
今回はデータベースを例に説明しましたが、情報処理は全体に1ランク抽象的なことを学んでいるという印象を受けると思います。しかし、抽象的な知識とは、汎用的な知識であるので非常に役に立つと思います。
まとめ
- 情報処理技術者試験は、特定の製品やソフトウェアに関する試験ではなく、情報技術の背景として知るべき原理や基礎となる知識・技能を問われる試験
この記事があなたのお役に立てればうれしく思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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